かにが美味しい旬の時期

年末年始にかにを食べるという方も多いと思いますが、かにが美味しい旬の時期といえばやはり冬です。ただ、かにの種類や水揚げ地などによって若干時期が異なってくるので、そのあたりを理解しているとより美味しいかにを食べることができるでしょう。
ズワイガニの旬
11月~2月頃
ズワイガニは甘みが強く、カニ本来の味を存分に楽しめるカニです。「越前がに」や「松葉がに」といった種類のかにの名前を聴いたことがある方は多いと思いますが、これらは全てズワイガニです。摂れた場所によってブランド名としてこのような名前が付いています。そんなズワイガニの旬の時期は11月~2月頃といわれています。日本ではズワイガニは漁期が決まっており、毎年11月6日がズワイガニ漁の解禁日とされています。ズワイガニ漁は3月中頃まで行われるので、日本産のズワイガニは旬に合わせて行われているということになります。
海外のズワイガニでは、ロシア産やアラスカ産などが有名です。アラスカでのズワイガニ漁も州政府により厳しい規則があるため、日本と同じく実入りの良い時期のかにが水揚げされます。
一方、注意したいのがロシア産のズワイガニです。旬の時期のロシア産のかには最高に美味しいのですが、ロシアでは漁期が長く11月~6月頃までズワイガニ漁が行われており、また密猟なども横行している為に、時期をずれると実入りの良くないカニが売られる場合があります。時期のずれたロシア産のかには、信頼できるお店から買うことをおすすめします。
タラバガニの旬
11月~3月頃
太く大きな足が特徴のタラバガニ。味はややタンパクですが、食べごたえは十分。かに鍋やバター焼きでも美味しく召し上がれます。名前はタラバガニですが、実は生物学上の分類ではヤドカリの一種なのです。そんなタラバガニの旬の時期は11月~3月頃までといわれています。ただ、北海道ではオホーツク海の氷が無くなる4月頃から水揚げが増え、この時期のカニも甘くておいしいといわれているので比較的長く楽しめるカニといえそうです。
日本で売られているタラバガニの大部分はロシア産で、ロシアでは1年中水揚げされているので1年を通じてタラバガニを楽しむことができますが、上記の期間を外れて水揚げされたかには旬のものに比べて味が落ちる場合があるので注意しましょう。信頼のあるかに通販サイトであれば旬の時期に揚がったかにが冷凍保存されているので、旬の時期とそん色ない味が楽しめるでしょう。
毛ガニの旬の時期
3月~6月頃
殻にびっしりと生えた毛が特徴の毛ガニ。カニ味噌が非常に濃厚で美味しく、カニ味噌に惹かれて毛ガニを選ぶという毛ガニファンも多いと聞きます。カニの身とカニ味噌を合わせて食べればもう絶品!そんな毛ガニの旬の時期は3月~6月頃だといわれています。実は、毛ガニには明確な旬というものが無く、北海道近辺では1年中水揚げされています。1年中といっても同じ場所で1年間ずっと捕っているわけではなく、場所によって漁期が決まっているため、合わせると1年中どこかで水揚げされているということです。その中でも美味しいとされる時期が、オホーツク海の流氷が無くなり漁が始まる3月~6月頃といわれているのです。
毛ガニは脱皮を繰り返す生き物で、脱皮したばかりのカニを「若ガニ」と呼びます。これに対し、脱皮前の身が詰まった状態の毛ガニは「堅ガニ」と呼ばれます。堅ガニの方が味が良いとされ、値段も高額な傾向があります。モラルの無い業者は、激安の毛ガニといって安い若ガニを売っている場合があるので、よく分からない場合は信頼のおけるお店で購入するようにしましょう。
